導入事例 | ASUS Chromebox 4を選んだ理由 | ASUS JAPAN

    英会話スクール

    「レッスンの提供を止めない!」 マンツーマン英会話のGabaが「ASUS Chromebox 4」にリプレースした理由


    マンツーマン英会話でおなじみのGabaは、オンラインでも対面レッスンと同じように受講できる新受講システム 「Gaba Online」が人気だ。それを支えるシステムとして、新たに導入されたのがASUSの「Chromebox 4」だという。その理由と得られた成果を伺った。

    Gabaは1995年の創業以来、マンツーマンに特化したレッスンを提供している英会話スクールだ。早くからITを活用したスクール運営を行っており、2020年8月からはオンラインレッスンを導入し、受講者はレッスンごとにスタジオでの対面レッスンとオンラインレッスンを選択できるようになっている。

    そのレッスンを支えるコンピューターとして2016年よりChromeboxを導入していたが、このたび機材を全面的に入れ替え、「ASUS Chromebox 4」へとリプレースを果たしたという。GabaではChromebox 4をどのように活用し、なぜASUS Chromebox 4を選んだのか。横浜ラーニングスタジオ(以下、LS)を訪ね、気になるところを同社の池田氏、高橋氏に伺った。


    今回お話を伺った「ASUS Chromebox 4」を手にするGABA IT部門 ITインフラストラクチャー課 マネージャー 高橋裕子氏(左)と、GABA IT部門 シニアマネージャー 池田晶子氏(スカイビル内にある横浜LSにて)


    レッスンの予約/フィードバック/予習復習とITを積極活用


    ―― Gabaさんの業務内容を教えてください。

    池田氏 当社は首都圏中心に36カ所のスタジオで、マンツーマンに特化した英会話スクールを運営しています。カリキュラムを自社開発し、小学生からシニアまでの幅広い層へのサービス提供に加え、法人さま向けの社員研修サービスも用意しております。当社の特長の1つが、インストラクター(講師)の多様さです。出身国は75カ国以上、金融、観光業、製造業など、さまざまな業種での職務経験を持つインストラクターが在籍しておりますので、よく使われるフレーズなど、受講者の方々の業種や場面に最適な英語を学んでいただけます。


    オンラインレッスンの提供開始に合わせて、LSの機材リプレースを進めてきた池田氏。同氏が「ITで強くなってきた会社」と評するように、GabaではITを積極活用して、受講者の学習支援を行っている


    高橋氏 レッスンは、午前7時から午後9時15分開始で提供しており、2020年8月からはオンラインレッスンを導入しました。レッスン予約時には、オンラインか対面の受講形式を自由に選択でき、またレッスン開始直前(5分前)まで切り替えができるようになっています。時間と場所の自由度の高さは、特にビジネス層の受講者の方々からご好評いただいています。

    ―― ITを積極的に活用されているそうですが、具体的に教えてください。

    池田氏 当社はベンチャーとしてスタートし、ITを活用して会社を強くしてきた側面があります。予約システムを開発したのは2000年代の前半です。当時は、LSの受付か電話でレッスン予約を承っていたのですが、受付に行列ができたり、電話がひっきりなしにかかってきたりしていたため、Webサイトから予約できるシステムを構築しました。それを発展させたのが、今の受講者向けポータルサイト「myGaba」です。


    受講者用のポータルサイト「myGaba」の画面。ここからレッスンの予約、インストラクターの選択、レッスンの予習・復習ができる。レッスンとは別に、1つの記事を各レベルに合わせて書いた読み物など、学習の幅を広げるコンテンツも提供される


    ―― myGabaではどんなことができるのでしょうか。

    高橋氏 myGabaは、受講者向けのポータルサイトです。ここからレッスンの予約、インストラクターの選択、レッスンの予習や復習が行えます。また、カリキュラムとは別の自主学習用のコンテンツも配信しています。モバイル用サイトも用意しており、いつでもどこでも学習をすることができます。

    ―― LSに「ASUS Chromebox 4」を導入したそうですが、どのように運用されているのかを教えてください。

    高橋氏 インストラクターが利用するデバイスとして活用しています。レッスンの流れを説明しますと、最初はスモールトークからはじまって、当社のカリキュラム、あるいは受講者の方の持ち込み教材(要望があった場合)を利用してレッスンを進めます。

    前者の場合はデジタル教材を画面に映し、それをお互い見ながら進めていきます。オンラインの場合はGaba Onlineを利用してお互いのカメラの映像を見ながら、教材を画面共有で映して行います。レッスンが終わると、インストラクターは新出の単語やフレーズ、受講者の方へのアドバイスなどをまとめてレッスンカルテに入力します。この過程の全てにASUS Chromebox 4を利用しています。


    横浜LSでのレッスンの様子。インストラクターと受講者がモニターを挟んで座る。このスタイルと距離感が、リラックスして学習できるポイントになっているという


    受講者が会話に集中できるよう、ノートはインストラクターが取るのがGabaのスタイルだ。ノートの取り方にもそれぞれ個性があり、このノートを理由にリピーターになる人も多いという


    なぜASUS Chromebox 4を選んだのか?


    ―― 今回、ASUS Chromebox 4を導入した経緯について教えてください。

    高橋氏 2016年にASUS JAPANさまのChromeboxを導入して使ってきました。サポートの終了が近いこともあり、オンラインレッスンを導入するタイミングで、デバイスのスペックを上げる選択をしました。

    これまで使っていたモデルの満足度が非常に高かったため、ASUS JAPANさまにまずお声がけしました。このコロナ禍の中で、我々の求めるスペックはもちろん、スケジュールも含めてかなり難しい内容だったにもかかわらず、非常に親身に導入をサポートいただき、希望通りの製品、台数、スケジュールにて納品いただき大変助かりました。

    ―― スペックを上げる選択をしたのはどのような理由でしょうか。

    高橋氏 対面のレッスンではWebサイトの表示とフィードバックの入力作業が快適にできれば良かったのですが、オンラインレッスンでは画面を共有しつつ、お互いの映像を配信してレッスンを進めますから、どうしてもデバイスに対するスペックの要求は高くなります。

    池田氏 ちょっとした表示のラグや音声の乱れであっても、言語学習者にとっては学習の妨げになる可能性があります。発音以外の要因で聞き取りにくくなってしまったり、受講者の方が「聞き逃してしまったのか」と不安になったりするとレッスンの進行に支障が出てきます。対面レッスンと同じクオリティーで授業を提供するためには、デバイスのスペックを上げることは必然でした。また、将来的な機能拡張を視野に入れていたため、機能拡張にも耐えうるスペックでの導入を検討しました。

    ―― 発売中のChromebox 4はIntelの第10世代Core i7/i5/i3とCeleronの4モデルがあり、法人向けにはカスタマイズ対応もしているとのことで、その新モデルをいち早く導入された形ですね。

    高橋氏 そうですね、日本で最も早いと聞いています。当初相談した時はChromebox 3でしたが、検証中に情報をいただきまして、最終的に最新のChromebox 4になりました。ハードウェアの仕様はカスタマイズしています。必要なスペックを判断するのにβ版のプログラムを利用して検証を行ったのですが、ASUS JAPANさまには検証の際も実機を用意してサポートいただきました。実機を使って納得するまで確かめた上で選ぶことができたので、安心して導入することができました。


    4月末に国内発表されたASUS Chromebox 4。ボディーサイズは約148.5(幅)×148.5(奥行き)×40(高さ)mmと片手で持てるほど小さい。従来モデルに比べてデザインも洗練されており、Gabaのスタッフからも好評だという


    ―― 実際にASUS Chromebox 4を導入してみた結果はどうでしたか。

    高橋氏 パフォーマンスについては、検証した上で導入しているため、当然大満足です。実際にオンラインレッスンをしているインストラクターからも表示スピードが速くなった、表示遅延などがなくなったと大好評です。

    パフォーマンス以外の部分ですと、やはり「ボディーサイズが小さい」「Chrome OSならではの管理のしやすさ」という部分も、導入の過程で改めて感じました。在庫スペースも限られていますし、細かいことですが配送コストが安い点も店舗運営をしている立場からは見逃せないメリットだと思います。

    機材の入れ換えは早期に入れ替えを完了させるため、我々IT部門ではなく、各LSのスタッフにお願いしたのですが、普段IT機器に触っていないような人でも何の問題もなく入れ換えることができました。

    池田氏 Chromebox 4ではボディーの角が丸くなって、以前よりデザインが洗練された印象です。基本的には液晶ディスプレイの裏側にマウントして運用していますが、一部ブースや機材との相性の都合で机の上に置いている場合もあります。その場合にもブースの雰囲気と違和感なく調和して、とても印象が良いです。


    横浜のLSに設置されているASUS Chromebox 4。液晶ディスプレイの背面にマウントして運用されている。液晶ディスプレイもASUS JAPAN製だ。Zoomを活用したオンラインレッスンでも使われるため、液晶ディスプレイの上部にWebカメラを設置している


    ―― Chrome OSの良いところはどんなところだと思いますか?

    高橋氏 Chrome OSは管理側で集中管理できますので、とにかく管理が楽です。デバイスにデータを持たないため、万一盗難などに遭っても情報漏えいの心配もありません。

    一方、デバイスを操作する立場では、やはりOSの動作が軽いのがうれしいです。システムの調子がおかしいという時に再起動してもすぐに立ち上がってくれます。レッスンとレッスンの間に5分間の休憩があるのですが、この5分の間にインストラクターは40分のレッスンのフィードバックの入力を済ませ、次のレッスンに備えます。当社の「レッスンの提供を止めない」という点で、今やChrome OS、そしてASUS Chromebox 4は欠かせない存在ですね。


    池田氏とともに機材導入を進めてきた高橋氏。動作の軽さ、管理の容易さ、セキュリティーの高さの他、「操作する人にITリテラシーを求めない」ことがChromeboxの良さだという。ASUS Chromebox 4に決定した決め手としては、「従来製品の実績」だけでなく「導入サポート、調達力、調整力」を挙げる


    池田氏 Chromeデバイスは、Chrome OSの自動更新のサポート期間が長いというのも大きな魅力ですね。Chromebox 4は2028年6月までとなっており、長く安心して使えるという点は、今回の導入決定の判断にも大きく影響しました。

    液晶ディスプレイや「Chromebook」も導入


    ―― Chrome OSを利用できる端末にはノートタイプのChromebookもありますが、Chromeboxを選ばれた理由は何でしょうか。


    池田氏 Chromebookの導入も検討しましたが、結果として対面レッスンでは現在のスタイル、つまりディスプレイを挟んでインストラクターと受講者の方が斜めに向き合う位置関係や距離感がベストだと考えており、インストラクターと受講者の双方で画面の視認性を担保するためには、ChromebookよりもChromeboxと外付けの液晶ディスプレイの方が適しているという結論になりました。

    高橋氏 当社では、受講者の方一人ひとりに専任のカウンセラーがついて学習をサポートしておりますが、このカウンセラー用のデバイスとしてフリップタイプでペンが使えるChromebookの導入を検討しています。

    フリップタイプならば画面を折り返してタブレットとして使えるので、紙のような感覚で受講者の方にお見せしながらカウンセリングを進めることが可能です。パフォーマンスも十分ですので、2020年12月より開始したオンラインカウンセリングにも対応できると考えています。

    池田氏 端末を持ち運べることで、場所に依存せず、業務の継続性が確保できるため、カウンセラー業務の効率化と品質の向上につながると考えています。それ以外にも、ペーパーレス化など、店舗運営全体の最適化に寄与できるのではないかと期待しています。

    ―― ChromebookもASUS JAPANで検討されているのでしょうか。

    高橋氏 もちろんです。現在機材を貸し出していただき、検証をしている最中です。


    Gabaではカウンセラー用にフリップタイプのChromebookの導入も計画しているという。写真はCore i7搭載のChromebook「ASUS Chromebook Flip C436FA」


    ―― 液晶ディスプレイもASUS JAPAN製品のようですが。ディスプレイの選定ポイントや導入した理由、使っての感想をお聞かせください。

    高橋氏 Chromebox 4の導入に合わせて液晶ディスプレイもワイドタイプに一新しました。一部例外はありますが、Chromebox 4に近い台数ですね。画面サイズやアンチグレア仕様などいくつか条件を設定したのですが、ブースの雰囲気に合うように色やデザインなども選定のポイントになりました。これもASUS JAPANさまにご協力いただいて、実機を使って判断しました。おかげさまで、大きすぎず小さすぎず、ブースのスペースと雰囲気にぴったり合うものを導入できて大変満足しています。

    池田氏 従来は昔の正方形に近い4:3の液晶ディスプレイが使用されているブースも多かったため、視認性も使い勝手も格段に上がったとインストラクターからも喜ばれています。インストラクターのパフォーマンスも上がり、狙い通りオンラインだけでなく、対面レッスンのサービスのクオリティー向上にもつながったと感じています。

    ASUS Chromebox 4の満足度は?


    ―― 改めて、ASUS Chromebox 4の満足度は100点満点でどのくらいでしょうか。

    池田氏 100点満点ですね。コロナ禍の中で、スケジュール含めて全てこちらの希望通りに納品していただき、製品のパフォーマンス、クオリティーともに文句なしです。

    高橋氏 私も満点ですね。今後のサポートにも期待しています(笑)。

    ―― 今後の展望や取り組みなどについて教えてください。

    池田氏 オンラインレッスンの開始当初から取り組んでいるオンラインと対面の統合を完全なものにして、受講者の方により便利に使っていただけるようにしたいですね。オンラインレッスンに関しては、受講者の利用環境の拡大を進めていきます。

    新型コロナウイルスによる社会の変化は、これまでの当社のサービスを見直すきっかけとなりました。既存サービスの改善や新たなサービスの提供など、受講者の皆さまに新たな価値を提供していきたい考えています。

    また、これまでオンプレミス中心だった状況から、SaaS(Software as a Service)の利用~クラウドへのシフトも着実に進めています。今後はこれまで以上にオンライン/対面を問わず、質の高いサービスの提供を目指していきたいと考えています。

    ―― 最後に、この記事の読者だけでなく、英会話を学習している人、レッスンを受講してみたいと考えている人にメッセージをお願いします。

    池田氏 我々も英語学習者で、Gabaのレッスンを受講しています。語学習得には継続が重要です。LSには、レッスンの内容や自主学習について日本語で相談できるカウンセラーがおり、安心して英語学習を継続していただける体制になっております。一度レッスンを受けていただければ、英語を学ぶことが楽しいと感じていただけると思いますので、ぜひ無料体験レッスンにてご体感ください。

    高橋氏 当社のレッスンは、受講者の方のニーズにダイレクトに応えることができるのが良い点だと思います。私もプレゼンテーションで頻繁に使われるフレーズなどを教えてもらっていますが、多様な職業経験を持つインストラクターから直接学ぶことができるので、とても勉強になっています。

    当社のミッションの1つに「大胆不敵な人生目標に挑む人々を応援する」というものがあります。英会話習得が目標ではなく、受講者の皆さまの目標を達成するための英会話習得をお手伝いしたい、という考え方がベースにあります。ゴールをお持ちの方、これから見つける方も、ぜひお待ちしています。


    1995年から、一人ひとりの英会話習得の目的に合わせたレッスンを提供しているマンツーマン英会話を、首都圏を中心に展開しているGABA。ITを利活用することで、受講者も運営側もさまざまなメリットを享受できている





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    GABA
    ASUS Chromebox 4の製品情報

    ※本記事は2021年5月28日に「ITmedia PC USER」に掲載されたものです。