JEITA バッテリー動作時間測定法(Ver3.0)について
ASUS 製 ノートPC でのバッテリー駆動時間に関して、JEITA バッテリー動作時間測定法(Ver3.0)を採用しているモデルにおいて、測定時の動作/設定について説明させて頂きます。
※バッテリーの寿命やサイクル、保護に関してのメカニズムなど、バッテリーの仕様詳細に関しては こちら をご確認ください。
■バッテリー駆動時間の算出の概要
算出には2種類の測定法で算出しています。
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[測定法 a] = 動画再生時のバッテリー駆動時間 / [測定法 b] = アイドル時のバッテリー駆動時間
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測定法 a => 「映画 & テレビ」アプリを利用して以下動画スペックファイルのフルスクリーンでの連続再生時のバッテリー駆動時間を算出
動画サイズ:3840x2160 ピクセル
動画コーデック:H.264/AVC
映像ビットレート:75.5Mbps
フレームレート:60fps
音声コーデック:AAC
音声ビットレート:189kbps
測定法 b => JEITA バッテリー動作時間測定法(Ver3.0)で指定される壁紙ファイルをフルスクリーンで表示し、デスクトップ画面を表示したまま放置した際のバッテリー駆動時間を算出
※動画ファイルおよび壁紙ファイルは https://home.jeita.or.jp/pc_tablet/guideline/battery3.html にて公開されています。
※測定時の設定に関しては「測定時の主な設定」を参照してください。
■測定時の主な設定
※設定変更が可能な場合のみ以下設定を実施し、設定変更が不可の場合は、該当の項目をスキップして測定を実施しています。
・音量:本体スピーカーからの出力設定でミュート
・画面輝度:200cd/m2 (自動での調整機能を有する場合は該当の機能を無効)
・無線LAN:アクセスポイントに接続するが、該当のアクセスポイントはインターネットに非接続の状態
・他無線機能:BIOS にてロック(無効状態)
・電源プラン:初期設定のプラン
・電源オプションの主な設定:
「Windowsツール」→「コントロールパネル」→「電源オプション」の「プラン設定の変更」を選択し、以下に設定
→「バッテリ駆動」:ディスプレイの電源を切る「適用しない」 / コンピューターをスリープ状態にする「適用しない」
→「電源に接続」:ディスプレイの電源を切る「適用しない」 / コンピューターをスリープ状態にする「適用しない」
「電源オプション」→「プラン設定の変更」の「詳細な電源設定の変更」を、以下に設定
→「デスクトップの背景の設定」→「スライドショー」:「一時停止」
→「スリープ」→「次の時間が経過後スリープする」:「なし」
→「スリープ」→「次の時間が経過後休止状態にする」:「なし」
→「ディスプレイ」→「次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る」:「なし」
→「プロセッサの電源管理」→「最小のプロセッサの状態」→「バッテリ駆動」:0%、「電源に接続」:0%
→「プロセッサの電源管理」→「最大のプロセッサの状態」→「バッテリ駆動」:60%、「電源に接続」:60%
→「バッテリ」→「電池切れの通知」 「バッテリ駆動」:「オフ」 「電源に接続」:「オフ」
→「バッテリ」→「バッテリ切れの操作」 「バッテリ駆動」:「シャットダウン」 「電源に接続」:「何もしない」
→「バッテリ」→「低残量バッテリのレベル」 「バッテリ駆動」:「1%」 「電源に接続」:「1%」
→「バッテリ」→「バッテリ切れのレベル」 「バッテリ駆動」:「1%」 「電源に接続」:「1%」
→「バッテリ」→「低残量バッテリの通知」 「バッテリ駆動」:「オフ」 「電源に接続」:「オフ」
→「バッテリ」→「低残量バッテリの動作」 「バッテリ駆動」:「何もしない」 「電源に接続」:「何もしない」
→「バッテリ」→「省電源移行バッテリレベル」 「バッテリ駆動」:「0%」 「電源に接続」:「0%」
・ウイルスソフト:Windows の標準機能以外のウイルスソフトがインストールされている場合は、無効もしくはアンインストール
・インターフェース:BIOS にてロック(無効状態)
・イルミネートキーボード:消灯
・タスク スケジューラー:無効可能なプログラムを無効
・スタートアップ:無効可能なプログラムを無効
・タスクバー:
「個人用設定」の「タスクバー」
→「タスクバーの動作」タブ:「デスクトップモードでタスクバーを自動的に隠す」を「オン」に設定
→「タスクバーの動作」タブ:「タスクバー アプリにバッジ(未読メッセージカウンター)を表示する」を「オフ」に設定
→「タスクバーの動作」タブ:「デスクトップを表示するには、タスクバーの隅を選択します」を「オフ」に設定
→「タスクバー項目」:すべて「オフ」に設定
・通知関係の設定:
→「システム」→「通知」を「オフ」に設定
→「システム」→「通知」→チェックをすべて外す
→「システム」→「通知」→「アプリやその他の送信者からの通知」:「オフ」にする
→「Windowsツール」→「コントロールパネル」で「カテゴリ」→「小さいアイコン」を選択
「セキュリティとメンテナンス」→「セキュリティとメンテナンスの設定を変更」にてグレーアウトされていないチェックボックスを全てオフにする
・システムの設定:
「Windowsツール」→「コントロールパネル」→「システム」→「バージョン情報」の関連リンクの「システムの詳細設定」を開き、以下に設定
→「パフォーマンス」の「設定」→「視覚効果」タブ:全てオフに
→「リモート」タブ:「このコンピューターへのリモートアシスタンス接続を許可する」の選択を外す
・セキュリティ関係の設定:
「Windowsツール」→「コントロールパネル」→「Windows Defenderファイアウォール」→「Windows Defenderファイアウォールの有効化または無効化」を、以下に設定
→「プライベートネットワークの設定」:「Windows ファイアウォールを無効にする(推奨されません)」
→「パブリックネットワークの設定」:「Windows ファイアウォールを無効にする(推奨されません)」
・サービスの設定:
「Windowsツール」→「コントロールパネル」→「インデックスのオプション」→「変更」→「インデックスが作成された場所」→「選択された場所の変更」:すべてのチェックを外す
「Windowsツール」→「サービス」→「Windows Search」→「プロパティ」(右クリックから選択)を、以下に設定
→「スタートアップの種類」:「無効」
→「サービスの状態」:「停止」
「Windowsツール」→「サービス」→「Windows Update」→「プロパティ」(右クリックから選択)を、以下に設定
→「スタートアップの種類」:「無効」
→「サービスの状態」:「停止」
「Windowsツール」→「イベントビューア―」→「アプリケーションとサービスログ」→「Microsoft」→「Windows」を、以下に設定
→「Windows」フォルダ内にあるフォルダを開き、表示された項目:「ログの無効化」
※「Windows」フォルダ内にあるすべてのフォルダの項目について、「ログの無効化」を行う
各アイテムを右クリックし、「ログの無効化」が表示された場合は選択。「ログの有効化」が表示された場合は操作不要
・ディスクのデフラグの設定:
「ローカルディスク(C:/D:…)のプロパティ」→「ツール」→「ドライブの最適化とデフラグ」の「最適化」にて「スケジュールされた最適化」の「設定の変更」→「スケジュールに従って実行する(推奨)」のチェックを外す
・ASUS 独自の機能:
→AI ノイズキャンセリング機能搭載時はオフ
→ASUS OLED Care 機能搭載時はオフ
→MUX Switch 機能搭載時はスタンダード/MSHybrid など CPU 内蔵グラフィックス機能での動作へ設定
※バッテリー駆動時間はお客様の使用環境やお使いの PC の状態などにより異なる場合があります。
※修理で送付頂く際は、ASUS コールセンター などから特定の物などの送付を依頼されない限り、本体を含め、同梱されていた場合はACアダプター、電源コードなど、通電系の物は合せて送付ください。