[WiFiルーター] VLAN(Virtual Local Area Network)とは

VLAN(Virtual Local Area Network)とは、より大きな物理ネットワーク内に作成される論理ネットワークです。VLANを使用すると、ネットワークをより小さな仮想サブネットワークに分割することができ、トラフィックを分離してネットワークパフォーマンスを向上させることができます。

VLANは企業ネットワークで部門やグループを分離したり、音声、データ、ビデオなどの様々な種類のトラフィックをセグメント化するためによく使用されます。また、ホームネットワークでは、異なるデバイスやユーザーを分離したり、ゲストネットワークをメインネットワークから分離したりすることも可能です。

 

  • トランクポート(タグ付きポート):

VLANトランクポートは、1つの物理的な接続で複数のVLANのトラフィックを伝送するために使用されるネットワークポートです。トランクポートは、ネットワーク内のスイッチやルーター、ネットワーク機器を接続するために使用されることが多く、通常は複数のVLANのトラフィックを1つのリンクで送信できるように設定されています。

 

  • アクセスポート(タグなしポート):

VLANアクセスポートは、物理的な接続を介して単一のVLANのトラフィックを伝送するために使用されるネットワークポートです。アクセスポートは、コンピューターやプリンター、その他エンドユーザー機器をネットワークに接続するために使用されることが多く、通常は単一のVLANのトラフィックのみが送信できるように設定されています。

 

ご参考: 

1). ゲストネットワークプロを作成することで、VLAN設定でもVLANが作成されます。

2). VLAN対応モデル:  

  •      RT-AX86U Pro、RT-AX88U Pro
  •      ROG Rapture GT-AX11000 Pro、ROG Rapture GT-AXE16000、ROG Rapture GT-AX6000
  •      ASUS ZenWiFi Pro ET12、ASUS ZenWiFi Pro XT12(ベータ版ファームウェアのみ提供

3). この機能を使用するには、ルーターのファームウェアバージョンが 3.0.0.6.102_xxxx 以降に更新されている必要があります。

     一部製品では、ゲストネットワークプロを体験できるベータ版ファームウェア(9.0.0.6.102_xxxx)が提供されています。これは初期段階のベータ版ファームウェアであり、管理画面からのみダウングレードすることができます。
     ファームウェアの更新方法について、詳しくは [WiFiルーター] ルーターのファームウェアを最新の状態に更新する方法 をご覧ください。

 

 

ASUSルーターでVLANを設定する方法:

1. コンピューターとASUSルーターをWi-FiまたはLANケーブルで接続します。次に、ウェブブラウザを起動し、アドレス欄に https://www.asusrouter.com または LAN IPアドレス を入力し管理画面にアクセスします。

2. ログインユーザー名とパスワードを入力し[ログイン]をクリックします。

3. 詳細設定から LAN > VLAN タブの順に進みます

4. 「プロファイル」をクリックし、VLANプロファイルを作成します。独自のVLAN IDを割り当てることができます。

5. ポート隔離は、同じVLAN内の異なるデバイスからのアクセスを制限します。

    本稿では、VLAN専用ネットワークを作成します。これはVIDを使用しているがDHCPを使用していないネットワークを意味しています。

    

VLANがゲストネットワークプロ(SDN)プロファイルを使用している場合は、AP隔離を有効にすることでWi-Fiデバイスのアクセス権限を個別に制限することができます。

このVLANネットワークでDHCPを有効にしたい場合は、ゲストネットワークプロ(SDN)の詳細設定から設定をすることができます。

 

6. 「VLAN」ページで、特定のプロファイルとモード(トランク/アクセス)を持つポートを選択することができます。

    

 

 

LANポートモード:

a. Factory settings(出荷時の設定): [All(Default)]タグ付き/タグなしのパケットをすべて許可します。

b. Access mode(アクセスモード): 選択したSDN(VLAN)を許可します。プロファイルはゲストネットワークプロまたはVLANで作成したものを選択することができます。

    例: VID=52のGuest_01(ゲストネットワーク)があり、アクセスモードとしてポート4を選択しSDNプロファイルが「Guest_01」に設定されている場合、このポート4には「Guest_01」と同じ権限が付与されます。

    

    

c. トランクモード:

-Allow all tagged(すべてのタグ付きを許可): タグ付きのパケットをすべて許可し、タグなしのパケットはすべて削除されます。

-With selected SDN(VLAN)(選択したSDN(VLAN)): 選択したSDNまたはVLANのみを許可します。

    トランクモードを使用してルーターを管理スイッチに接続することができます。